【日本アルプス全縦走の旅 12日目】2014年9月13日 熊ノ平小屋~北岳肩の小屋 (南アルプス)
心待ちにしていた9月13日。
なぜならこの日、4人の友人たちと落ち合う約束をしていたのです。
しかしながら、1週間ほど前に「13日に北岳肩の小屋で会おう」と一方的に連絡したのを最後に、電波がなく連絡が取れていなかったので、本当に会えるかどうか不安で仕方ありませんでした。
とはいえ、私には約束通り北岳肩の小屋に行くことしかできません。テントを片付け熊ノ平小屋を後にします。
この日も快晴!三峰岳からは塩見岳、間ノ岳、そして北岳の尖った姿もバッチリ。北岳が、とにかくかっこいい...。
友人との感動の再会の期待に心躍らせながら北岳を越えて肩の小屋へ。
(↑北岳)
肩の小屋に着いたのが13時前。まだ友人は誰も来ていないようだ。
小屋の前でそわそわしながらみんなを待つ。本を読みながら待つものの、気が気でなく内容が全く頭に入らない。1時間ほど経ったころだろうか、「キョロさん!(私のあだ名)」と呼ぶ声が!親友Y氏ではないか!
感極まった我々は鼻水と涙を垂れ流して再会を喜びました。
(↑北岳のテント場)
その後、北岳で出会った熊谷在住のMさんと話しながらあとの3人を待つが、なかなか現れない。16時を過ぎても現れない。
「やはり事前の連絡が不十分だったか…」と諦めかけたその時。テント場に見慣れた顔が…。親友PとKじゃないか!そして少し離れたところにはCちゃんの姿が!
皆と熱い抱擁を交わし、一緒に晩御飯をいただきました。
やはりみんなで食べるご飯はうまい。とても楽しい。
わざわざ予定を合わせてくれた友人達と共に過ごす山の時間。これ以上の幸せはないなとつくづく感じた夜でした。そして空には私たちの再会を祝福するかのような満天の星空。持つべきものは友だ。
美味しいごはんで身も心もほくほく。暖かい幸福感に包まれて寝袋に入ったのでした。
ああ、幸せ。