【日本アルプス全縦走の旅 13日目】2014年9月14日 北岳肩の小屋~間ノ岳~農鳥小屋 (南アルプス)

雲海の先から昇った朝日がテントに付いた霜を融かすころ。そそくさと準備を整え昨日合流した5人で北岳に出発。

 

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友達と登る山のなんと楽しいことか。

ここまで10日以上ずっと一人だったこともあり、楽しくてしようがない。本当にみんなに感謝です。

 

北岳を越え間ノ岳へと稜線を歩きます。アップダウンを繰り返して山頂へ。山頂では生憎ガスに包まれてしまいましたがここでお昼ごはん。みんなで食べるとご飯もうまい。

ずっと山ではなかなかビタミンも取れていなかっただろうと、私の身体を気遣いパイナップルの缶詰を持って来てくれたP氏、本当にありがとう。

 

ここで3人と別れ、Y氏と二人で農鳥岳へ。間ノ岳から農鳥岳へ大きく下ります。ここを明日登り返すのかと思い少しうんざり(翌日は農鳥から仙丈ケ岳方面へ行く予定)。

 

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(↑間ノ岳から農鳥岳へと下る)

 

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(↑もうすぐ農鳥小屋)

 

「農鳥小屋のおっちゃんは怖い」という事前情報を得ていたY氏にビビらされながら農鳥小屋へ。幸か不幸か我々の対応をしてくれたのは爽やかなアルバイトさん。

怖いものみたさでおっちゃんに会いたかった気もするが…。

 

テントを設営し農鳥岳へピストン。険しいアップダウンとやせ尾根のなかなかくたびれる道のりでしたが、ここからの眺めも素晴らしいものでした。日差しも傾き橙色に染まる稜線、深い谷、尾根の先に見える間ノ岳のどっしりとした姿。

 

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(↑農鳥岳方面から見る間ノ岳

 

特に南側から見る間ノ岳の姿はたくましく、心揺さぶられるものがありました。

間ノ岳の大きな姿は遠くからもよく目立ち、ここまでの旅の間ずっとこの山を目指して歩いていたので、なおさら感慨深く感じられたのかもしれません。

 

農鳥岳のピークを踏み、無事白根三山縦走を完遂。テントに戻ってこの日はお終い。

 

余談ですが、農鳥小屋の水場は小屋から結構遠いです。

かなり高度差がありますのでお気を付けて!

 

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(↑翌朝、農鳥小屋で迎えた朝焼け)