【日本アルプス全縦走の旅 14日目】2014年9月15日 農鳥小屋~仙塩尾根~松峰小屋 (南アルプス)

この日も美しい朝日で幕開け。親友Y氏ともここでお別れです。

友人と過ごした時間は本当に充実した楽しいものでした。心からありがとう。

 

農鳥小屋で別れて一人旅に逆戻り。

一人になると時間の流れが遅く感じられます。ただ、それと同時に自分の好きなペースで歩ける気楽さも感じていました。バランスが大事だな。

間ノ岳への長く大きな登りを越えて三峰岳へ。ここから仙塩尾根をたどって仙丈ケ岳を目指します。

 

このルートはあまり入る人もいないのか、ハイマツが登山道に大きくせり出していて歩きにくい。脚をむき出しにした短パン姿の私には厳しい道で、ハイマツが突き刺さり何か所も流血。

 

こんな感じで短パンでの山旅は生傷だらけでしたが、それでも旅の最後までずっと短パンで歩いていました。なんてったって短パンは涼しいし、汗でベタつく感じも少ないので、頻繁に着替えられないこういう旅には最適でした。軽くてかさばらないし、長期縦走なら短パンです。

 

仙塩尾根のところどころにあらわれる急な痩せ尾根では、何度かバランスを崩し転んでしまいました。山に入って10日目で疲労が溜まっていたということもあるのでしょうが、ここで怪我なんてしたらあほらしい。気を引き締めよ!と自分に言い聞かせました。

 

樹林帯の尾根道を、ずんずん北へと歩いていきます。どんどん近づいてくる仙丈ケ岳南アルプスももうすぐ終わりだと実感。寂しさ半分、下界で風呂に入れる喜び半分。

山は最高ですが、やっぱり下界の快適な暮らしも大好き。バランス、バランス。

 

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(↑地蔵尾根でみたライチョウさん)

 

仙丈ケ岳を越え、地蔵尾根に突入。

尾根に入ると早速ライチョウさんのお出迎え。つぶらな瞳がかわいらしい。

地蔵尾根は一般的なルートではないからか、とても神秘的な雰囲気で“原生林”といった印象。シラビソもでかいし苔もモフモフ、鹿の声もよく聞こえるし、どでかいフンもある(こりゃ熊だな)。

その原始的な森は苔好きの私にはたまらないものでした。モフモフかわいい苔ちゃんを撫でつつ進み、松峰小屋で宿泊。小屋の中もちょっとじめっとしていて、謎のフンがあったりしましたが、雨風がしのげるので問題なし!

 

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(↑地蔵尾根)

 

明日、ついに南アルプスから下山です。